宮澤賢治は好きですか?
岩手県花巻市出身の作家ですが、
「銀河鉄道の夜」「セロ弾きのゴーシュ」「注文の多い料理店」などが代表作です。
賢治は、農学、天文学、地質学、化学、音楽などに精通しており、
天然石も物語の中に沢山登場します。
「銀河鉄道の夜」にも出て来ますが、
本文にあるアルビレオ観測所に、
「青宝土(サファイア)と黄玉(トパーズ)の大きな二つのすきとおった球が、
輪になってしずかにくるくるとまわっていました。」
というくだりがあります。
白鳥座のクチバシの星、
アルビレオの二重星を上手く表現していて、
天文ファンも鉱物ファンも納得の、美しい一節として、心打たれます。